ライトの建築

福原有信別荘

資生堂の創業者、福原有信の別荘として箱根の鬱蒼とした山中に化粧漆喰のプレーリーハウスを計画しました。写真に情熱をもっていた福原の息子が、帝国ホテルの計画に感銘を受けてフランク・ロイド・ライトに依頼したものです。

1920年に、花壇に囲まれた温泉プールのアトリウムを持つ別荘が完成しました。ライトには初めての和室と洋室の組み合わせでした。残念なことに、関東大震災の震源地の近くに位置した福原邸は、居間の真下の地面が陥没し、築わずか3年で倒壊しました。

(KM)