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正会員特別見学会

『土浦亀城邸/聖アンセルモ教会 見学会』
2007年6月24日(日)


見学先
土浦亀城邸(東京都品川区)
設計:土浦 亀城/のぶ(1935年)

話題
土浦亀城は、東京帝国大学建築学科に在学中、先輩である遠藤新の紹介で工事中の帝国ホテルを訪れ、ライトに出会い、現場を手伝うようになった。

土浦は、大学を卒業した1年後の1923年4月、信子夫人とともに渡米し、ライトの事務所に勤務。「Lake Tahoe Summer Colony」、「National Insurance Company Building」「Gordon Strong Automobile Objective」などの計画に携わり、1926年1月に帰国した。

1935年に完成した二つ目の自邸「土浦亀城邸」は、現在も住宅として活用されている土浦夫妻の貴重な作品で、白い箱型のモダニズム建築でありながらも、ライト独特の流れるような洗練された溌剌とした空間構成が基調をなしている。現在、東京都有形文化財に指定されている。

案内と解説
小川信子(WAAJ副代表理事)/田中厚子(WAAJ正会員)


見学先
聖アンセルモ教会(東京都目黒区)
設計:アントニン/ノエミ・レーモンド(1947年)

話題
レーモンド夫妻は1919年、帝国ホテル建設のため、フランク・ロイド・ライトとともに来日した。1973年に日本を去るまで、主として日本で過ごしながら、数多くの近代建築を設計してきた日本近代建築の生みの親であり、常に指導的立場で活躍した。

アメリカの建築技術や新しい材料を日本に導入し、国産化しては創造的で意欲あふれる作品を次々と設計しました。その作品は、日本人建築家の規範となり、日本近代建築に多大な影響を与えました。彼のデザインの五原則「自然、単純、直裁、正直、経済的」は、近代建築の原理でした。

聖アンセルモ教会は、コンクリート壁を巧みに使い、軽快かつ高い強度を持つ構造を実現した。レーモンド夫妻が日本で手がけた多くの美しい教会建築の一つです。

案内と解説
北澤興一(WAAJ名誉理事)

 

 

 

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